10月になると先っぽに鮮やかな黄色い花を付けた背の高い植物が急に目立つようになる。
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セイタカアワダチソウと名付けられた帰化植物だ。セイタカの名前通り高さが2メートル以上になることもある。家の側の土手にいつの間にか毎年花が咲くようになった。花はよく見ると小さな細い花びらの花が集まって大きな花のように見せている。以前は花粉が飛び散ってぜんそくなど秋の花粉アレルギーの元凶のように言われていたが、実際は花粉が広く飛び散る訳ではなく、ミツバチなどが寄ってきて受粉のための花粉を出す蜜源植物であることが研究でわかってきたようだ。
もともと北アメリカ原産の植物で生け花などの観賞用かミツバチの蜜源植物として広まったとも言われている。
10年以上前はこのセイタカアワダチソウが日本のススキの原に侵食し一面黄色い原っぱだらけになっていたが、増えすぎてかえって弱くなり いまはススキも精力を取り戻している。家の前のアワダチソウはまだ数本程度。このまま放っていくとどうなっていくか興味深くもあるが、ここにはスイセンも咲いているのであまり増えてほしくもない。枯らすかどうかちょっと迷う。
セイタカアワダチソウも含め鮮やかな黄色の花は綺麗だ。春は菜の花畑が美しい。でも菜の花と思ったら実際は外来植物であることも多いらしい。堤防の土手に自生してきれいな風景となるオオキンケイギクなどいま一気に広がって在来植物を脅かしている。繁殖力の強いセイヨウアブラナも堤防を弱くすると駆除を求める動きもある。「美しい黄色い花には毒がある」のかもしれない。でも一面黄色い風景はやはりきれいだと思う。
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