10月13日早朝、マガンの飛行、雁行を見た。2017年の秋、ことし福井、石川県に渡ってきたマガンの最初の目撃となった。明るくなってきた6時半頃、鳥の鳴き声が遠くから聞こえてきて、カーテンを開けベランダに出ると雨交じりの空に数十羽の群れがやってきた。
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マガンは国の天然記念物に指定されている渡り鳥。春から夏にかけて主にロシアなどで繁殖し、秋から冬日本で暮らす。日本では北海道や東北が飛来地として知られる。福井、石川県では加賀市の片野鴨池に逗留し、えさを求めて福井県のあわら市、坂井市に広がる坂井平野に日中飛来する。片野は西日本で最大の越冬地とされ、2000羽以上、多い年は数千羽に数える時もある。
福井、石川県境に近い筆者の家は、片野から坂井平野への飛行ルートの下にあたり、この季節になるとマガンの飛行を眺めるのが楽しみになる。
マガンの飛行が見えるのは早い年では9月終わりごろもあったが、最近は遅くなり数も減ってきた気がする。加賀市鴨池観測館のツイッターによるとことし初雁を観測したのは10月3日、2016年より11日遅れだという。
3日は5羽だったマガンは少しずつ増え10月11日には426羽に。福井県まで初越境したのは何日かわからないが、13日雨の朝、わが家の近くを通った群れは初のルートだった可能性もある。
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