幻日・雲と光の芸術
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太陽から少し離れた横に現れた明るい光が幻日だ。高さは太陽と同じ、中心の太陽と20度から30度離れた場所に出現することが多い。条件が良ければ太陽の左右に現れることもある。
すごく明るく輝くこともあり、太陽と一瞬間違えることもあるため幻日と名付けられている。
出現の条件は 太陽の周りに 氷でできた薄い雲があること。巻層雲がかかった時に現れることが多い 。
時には虹のように色がつくことがある。色に太陽に近い方が赤で遠くなった方が 青や白。虹と反対の色の並びとなる。
本当に虹のように色鮮やかな時もある。
幻日ができるメカニズムは太陽の光が空に浮かんだ氷の粒で屈折してできること。太陽の周りに大きな輪が出来る傘と同じような現象だ。暈の大きな輪の 直径に接して表れるもある。この時太陽とは22度離れている。
海外では幻日にいろいろな呼び方がある。「まがいものの太陽」という意味で「Mock Sun(モックサン)」と呼ばれたり「太陽につきまとう犬」という意味で「Sun Dog(サンドッグ)」と呼ばれる。
幻日はそんなに珍しい現象ではない月に1回ほど見かけるような感じがしている。太陽が明るくはっきり見える薄い雲に覆われ、暈が現れた時は幻日が見えることがある。太陽の横に薄い雲が広がっているときも観察のチャンスだ。暈よりも幻日が現れる時間は短い。幻日を見たらすぐにカメラを向けたい。
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