雑節・八十八夜
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「夏も近づく八十八夜」と文部省唱歌でおなじみの「八十八夜」は雑節の一つ。立春から数えて88日目の日を表す。2018年の立春は2月4日。八十八夜は5月2日。
「88日の別れ霜」という言葉もあり、このころにはもう霜が降りず、朝晩の寒さもなくなる。若葉が広がる新緑の候でもあり、一番茶を摘む季節だ。
夏も近づく八十八夜
野にも山にも若葉が茂る
あれに見えるは茶摘みぢやないか
あかねだすきに菅(すげ)の笠
日和つづきの今日このごろを
心のどかに摘みつつ歌ふ
摘めよ摘め摘め摘まねばならぬ
摘まにゃ日本の茶にならぬ
こののどかな茶摘み歌は、まさに日本の野山の初夏の原風景そのものだ。
平野の八十八夜は田んぼに水が張られ、一部では早稲の田植えも行われ、麦は青々と穂を伸ばす。
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