最近むくむくと沸き立つような入道雲になかなかお目にかかれないという声をよく聞く。暑いのでそとに出ない、外出しても車なので空全体を眺めない-など現代人が外の風景に目を向けないことも理由だと思うが確かに8月前半までは入道雲はあまり発生しなかった。
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10種雲形など雲の種類には「入道雲」という分類はない。巻雲、巻積雲など10に分かれた分類のうちの「積雲」に入る。ただ積雲は小さな綿雲から大きな雲まで幅広い。形も大きさもまちまち。上へ、横へ大きく発達した雲を雄大積雲という。雄大積雲の上部が横に広がって縦への成長が止まったら積乱雲となる。
今年は7月終わりから暑い日が続いたものの、7月は雲のない青空が多かった。夕方地平線近くに雲が出来ても入道雲までには発達しなかった。暑くても晴れが続き、空気中の水分が少なく大きな雲ができる環境ではなかったのだろう。
8月になって山沿いで小さめの雄大積雲が見えた。台風13号が太平洋上を西に進んだあと、いったん下がった後気温が再び上昇。暑さが戻ったと思うと大きな雲が目立つようになった。8月12、13,14と連日雲が雄大積雲に発達している。雲の中で雷が光ることもある。幸いゲリラ豪雨のような強い雨が降っていない。
8月14日は午後から南東の空で雄大積雲が大きく発達した。むくむくと上に伸びていく頂が複数あり、それがだんだん1つにまとまり上空へ伸びていった。上部はカリフラワーのように広がり薄く大きく空を覆ってきた。雷鳴も響き稲妻も見えた。
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