福井県坂井市で生まれたコウノトリのひな4羽のうち1羽が2019年7月26日巣立ちした。午前中から何回か巣から飛び立ち飛行するコウノトリがいた。その後再び巣に舞い戻りってくるため、なかなか巣立ちとは認定できなかった。夕方飛び立った雌の一羽が近くの休耕田に降り立ち巣立ちが確認された。
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ひなは雌2羽、雄2羽で7月になって巣の上で羽を広げたり、時折空中に浮き上がる姿が見られた。7月26日は風が強く、午前中から風に乗って盛んに浮き上がっていた。午前9時35分頃、巣の端にいた一羽が意を決したように巣から飛び出した。集落の西側まで飛んでいき一瞬見えなくなったが、1分ほどして再び巣に戻った。初飛行とは思えないようなスムーズな飛び方だった。地上に降りた姿が確認できなかったため巣立ちとは認定できなかった。
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午後にも15分ほど巣を離れることもあったが降りた姿ははっきりとは確認できなかった。
夕方5時半ごろ飛び上がった雌が近くの休耕田に降り立つ姿が、確認され巣立ちと認定された。かつては多くのコウノトリがいて、いったん日本から絶滅する前に最後の繁殖が確認されている福井県では58年ぶりの自然繁殖による巣立ちだ。
子どもの巣立ちを促すためか親鳥が巣に戻ってくる回数は減ってきた。
集落の場所は公表されいないが、それでもコウノトリを見ようと連日多くの人が、集落の外の少し開けた場所にやってくる。飛び立ったコウノトリに歓声を上げながらももうすぐここから飛び立っていなくなってしまうと思うとコウノトリロスの寂しさを心配する人もいる。
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