入梅、青空に雲がくっきり

七十二候

雑節・入梅(にゅうばい)

七十二候・腐草為蛍(くされたるくさ ほたるとなる)

 雑節の中でもよく知られている言葉が入梅。暦の上で梅雨に入る頃を差す。実際の梅雨は雨の様子や気圧配置などから気象庁が地域に分けて宣言する。

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 2020年の入梅は6月10日。ちょうどこの日中国、近畿、東海の3地域が梅雨入りした。沖縄、奄美、九州南部、四国は既に梅雨入りしている。

 北陸の梅雨入りはまだ。梅雨入りどころかきれいに晴れ上がった。気温は高いが蒸し暑さはなく強い日ざしで雲がくっきりと浮かび上がった。

 七十二候では第二十六候の腐草為蛍(くされたるくさほたるとなる)。蛍が現れるころをいう。

 【歳時記】夏の季語

 焚き火してもてなされたるついりかな  白雄

 樹も草もしずかにて梅雨はじまりぬ  日野草城

 ニコライの鐘の音色も梅雨に入る  茂木連葉子

 吹く風に花の色ある梅雨入りかな  井上康明

前の雑節は八十八夜 5月1日

次の雑節は半夏生 7月1日

前の七十二候は蟷螂生(かまきりしょうず) 6月5日

次の七十二候は梅子黄(うめのみ きばむ(

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