雨降りの小満、静かに夏は近づく

七十二候

二十四節気・小満 七十二候・蚕起食桑

 二十四節気の「小満」。万物次第に長じて天気に満ち始める」という意味。は直接的に季節の出来事や自然をさす言葉ではない。春から夏に向かい。生命が満ちてくることを現す。初夏にふさわしい言葉だ。

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 2021年は5月21日。麦が収穫近くなり、田植えが盛んになってきたころだ。ことしは梅雨入りが早く、近畿、東海地方まで梅雨となっている。九州を中心に大雨模様ともなっている。北陸も朝から強い雨が降っている。

 七十二候では「蚕起食桑(かいこおきてくわをはむ)」という日。日本の各地で絹をつくっていたころは重要な季節の言葉だった。いまカイコはなかなかお目にかかれない、毛虫や青虫が増えている。


 【歳時記】夏の季語

小満やどの田も水を湛へおり 小島雷法子

山葵田に小満の水余りけり  鈴木しげを

小満や一雨ごとに森ふとる  山下静湖

生き急ぐなよ小満の花時計  森茉明


前の二十四節気は立夏・5月5日

次の二十四節気は芒種・6月5日

二十四節気一覧

前の七十二候は「竹笋生」・5月16日

次の七十二候は「紅花栄」・5月26日

七十二候一覧

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