雑節・入梅(にゅうばい)
七十二候・腐草為蛍(くされたるくさ ほたるとなる)
雑節の中でもよく知られている言葉が入梅。暦の上で梅雨に入る頃を差す。実際の梅雨は雨の様子や気圧配置などから気象庁が地域に分けて宣言する。
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2021年の入梅は6月11日。今年の梅雨入りは西日本では早く、九州南部は5月11日、九州北部や四国、中国は5月15日、5月16日には近畿、東海まで梅雨入りした。入梅の1カ月近く前だ。
北陸は福井や、石川は近畿と同じような雨が5月中ごろには降っていて、もう梅雨入りしてもおかしくなかったのだが、新潟の気象とずれがあったようでまだ梅雨入りしていない。
入梅前日の6月10日は福井市では最高気温が32・9度ともう梅雨を通り越して真夏の気温となった。
11日朝は、曇り空で少し気温は下がったが雨は降っていない。12日に少し雨の予報は出ているが梅雨入りは先になりそうだ。
七十二候では第二十六候の腐草為蛍(くされたるくさほたるとなる)。蛍が現れるころをいう。
【歳時記】夏の季語
焚き火してもてなされたるついりかな 白雄
樹も草もしずかにて梅雨はじまりぬ 日野草城
ニコライの鐘の音色も梅雨に入る 茂木連葉子
吹く風に花の色ある梅雨入りかな 井上康明
前の雑節は八十八夜 5月1日
次の雑節は半夏生 7月1日
次の七十二候は梅子黄(うめのみ きばむ(
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