七十二候・寒蝉鳴(ひぐらしなく)
立秋を過ぎて暦は二十四節気も七十二候も秋にゆっくり向かっていく。毎年8月は残暑厳しいが、今年は日本海を台風崩れの温帯低気圧が通過した後、いったん涼しい日々が続いている。七十二候の第三十八候は寒蝉鳴。寒蝉と書いてひぐらしと読む。ヒグラシは蜩と書くことが多い、夕方に鳴く蝉。カナカナと晩夏に鳴き出すイメージだ。
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2021年は8月12日が「寒蝉鳴」。猛暑をもたらした太平洋高気圧は弱まり列島を前線が横切り九州では大雨。全国的にも雨模様となっている。しばらつ梅雨末期のような大雨が心配されている。
朝は蝉の声も静かだ。
【歳時記】秋の季語
日ぐらしや急に明るき湖の方 一茶
たちまちに蝉の声揃ふなり 中村汀女
ひぐらしをきく水底にゐるごとく 木内怜子
前の七十二候は涼風至(すずかぜいたる) 8月7日
次の七十二候は蒙霧升降(ふかき きり まとう) 8月17日
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