二百十日、夏の終わり曇り空

和風月名

雑節 二百十日 長月

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立春から210日目。古来台風の来襲日とされ、稲の開花日ともされ農家は台風を恐れた。農家の厄日として注意を促すため、江戸時代日本の暦の改革者とされた渋川春海が1686年の貞享の暦から記載したといわれている。稲の開花時期は早まっているが今は稲が倒れたり、水がつくことなど台風を恐れることは変わらない。

雑節は春分を基準にしていることが多く、夏の前の八十八夜も親しまれている。かつては二百二十日も雑節になっていた。

少し柿が色づいてきた

2021年の二百十日は8月31日。夏の終わり。

朝から曇り空が続き夏雲は姿を消した。

翌9月1日は暦の上でも秋の始まりだ。現在日本近海の台風はない。

9月は陰暦では「長月」。夜が長くなってくる月を意味している。二百十日と関連して長雨の季節の意味もある。

【歳時記】210日は秋の季語だ

二百十日目も尋常の夕べかな 与謝蕪村

移り行く二百十日の群鴉   高浜虚子

遠嶺みな雲にかしずく厄日かな  上田5千石

船発ちて二百十日の杭残る   黛まどか

黒揚羽九月の樹間透きとほり  飯田蛇笏

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