虹の予兆を見つけて空を見上げたら幸運な景色
夕方西の空が少し明るくベージュ色になってきたので空にでてみました。2021年8月20日、そのとき小雨が降っていました。ここで雲が切れて夕日が差してくれば虹が現れるかもしれないと思っていたら、家の近くの東側の団地に日が当たってきました。
これは虹が出てくるかもしれないと思ったら予想通りうっすらと虹が立ち上がってくるのが見えました。虹はどんどんくっきり色づき完全なアーチを描くまでわずか数分でした。外側には副虹もあり二重のアーチとなりました。幸運にも虹の出現の条件がそろい、年に1度お目にかかれるかどうかのきれいな虹でした。
夕方、小雨、夕日が好条件
虹は太陽の光が雨や霧の水滴の中で屈折、反射して出来る現象です。雨が降っているところに日が差すことが大事な条件となります。虹の高さは太陽の高い位置にあると虹は高くアーチを描き、太陽が高い昼間は虹は低くなります。太陽と反対側に41度の角度に広がる円形で虹となるため太陽がそれより高い位置にあるときは雨が降って日が差しても平地では虹は見えません。太陽を背にしてちょうど反対側に虹が見えます。
この原則がわかっていると虹を見つけることができます。太陽の低い夕方や朝方に「天気雨」になったときがチャンスでる。朝方より夕方の方が確立が高まります。天気は西から東へと変わっていくため、朝の天気雨はだんだん雨の方が強くなり大事な太陽の光がだんだん雨粒に差し込まず虹はすぐに消えてしまうことが多いです。
太陽を背に反対側の空に
8月20日、午後から曇り空でした。どんよりした鉛色の雲が夕方明るくなりオレンジ色のカーテンのようになりました。外に出てみると小雨。少し待ってると西の空がさらに明るくなり日没寸前に雲が切れて夕日が見え小雨を照らし右側からうっすらと虹が立ち上がってきました。
最初うっすらだった虹はみるみるくっきりと鮮やかになり北東の左側まで完全なアーチとなりました。虹の橋の両方の根元部分は副虹もくっきりと見えます。上部も少し薄くなっていますが、2重の橋が完成しました。虹はすぐに消えてしまう事が多いのですが、孫たちに虹を見せてやろうと家に帰って再び見上げてもしっかりと形と色を保っていました。
副虹は次第に消えていったのですが、虹の中全体がうっすらと赤い色のドームとなりきれいでした。
虹の写真を撮るには発生前に予測することが重要です。たまたま運良く外出中に出会うこともあるのですが、運転中で撮影できなかったり、広角レンズのついたカメラがなくて部分的にしか撮れなかったりします。虹全体をとらえるには35ミリフィルム換算で焦点距離16ミリ程度の交換レンズがほしいところです。
雨空でも天気予報を見て、次第に晴れてきそうなときは雨から晴れに変わったときが確率が上がります。特に夕方太陽が日没近いころは虹が空高くアーチを描きます。雨が止んで日が差し込んできたとき虹出現のチャンスです。