二十四節気・小満 七十二候・蚕起食桑
万物次第に長じて天気に満ち始める」という二十四節気の「小満」。二十四節気の中では珍しく直接的に季節の出来事や自然をさす言葉ではないが、春から夏に向かい。生命が満ちてくることを現し初夏に向かう明るい気分を表すにはふさわしい言葉だ。夏の草花や夏の虫が一斉に活動していく頃だ。
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2023年は5月21日。前年と同じ日だ。麦が収穫近くなり、田植えが盛んになってきたころだ。5月は中旬から暑くなり35度を超える猛暑日も早々と出現したが19日に雨が降って気温が下がり小満の21日は青空が広がっても過ごしやすい一日となった。
七十二候では「蚕起食桑(かいこおきてくわをはむ)」という日。日本の各地で絹をつくっていたころは重要な季節の言葉だった。いまカイコを育てるところは少なくなった。蚕を食べる桑の葉が生長する頃で新緑から木々の葉っぱも色濃くなってくる。
【歳時記】夏の季語
小満やどの田も水を湛へおり 小島雷法子
山葵田に小満の水余りけり 鈴木しげを
小満や一雨ごとに森ふとる 山下静湖
生き急ぐなよ小満の花時計 森茉明
次の二十四節気は芒種・6月6日
次の七十二候は「紅花栄」・5月26日
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