雑節・入梅(にゅうばい)
七十二候・腐草為蛍(くされたるくさ ほたるとなる)
中国で生まれた二十四節気や七十二候のほかに日本で生まれた季節の変化を表す言葉が雑節だ。日本の風土や生活にあわせた言葉で今では9つの言葉が伝わっている。その中でも最もの中でもよく知られている言葉が「入梅」だ。暦の上で梅雨に入る頃をいう。
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2023年の入梅は6月11日。実際の梅雨入りは気象庁が梅雨前線の動きをもとに地域ごとに宣言するもので、ことしは今年の梅雨入りは平年より1週間より早い5月29日に東海、近畿以西がほぼ一斉に梅雨入り。関東甲信も6月8日に続いた。
梅雨前線が太平洋側に停滞しているため上にある北陸や東北は少し雨が降ることはあっても梅雨入りの判断は遅れていた。11日は朝から小雨が続き、北陸を管轄する新潟地方気象台は北陸の梅雨入りを発表した。北陸の梅雨入りはまさに平年並みで入梅とも一致した。
6月11日は七十二候では二十六候の腐草為蛍(くされたるくさほたるとなる)。蛍が現れるころをいう。
【歳時記】夏の季語
焚き火してもてなされたるついりかな 白雄
樹も草もしずかにて梅雨はじまりぬ 日野草城
ニコライの鐘の音色も梅雨に入る 茂木連葉子
吹く風に花の色ある梅雨入りかな 井上康明
前の雑節は八十八夜 5月1日
次の雑節は半夏生 7月1日
次の七十二候は梅子黄(うめのみ きばむ)
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