白露、少しずつ残暑静まる気配【二十四節気・七十二候】

七十二候

二十四節気・白露(はくろ) 七十二候・草露白(くさつゆしろし)

 9月最初の二十四節気が「白露」。2023年は9月8日が白露。前年と同じ日だ。8月8日の「立秋」から始まった二十四節気の暦上の秋。しかし実際は異常な猛暑が続き残暑というより真夏の暑さが続いていた。

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 二十四節気でも本格的に秋を感じ始めるのが白露のころからといわれている。朝夕の涼風に冷気が混じり始め、夜間気温が低下して空気中の水蒸気が露となって草の葉につくころとされる。野原ではススキの穂が顔をだし、セミの声が静かとなりアキアカネがとびまわるころとされる。

 ことし2023年は8月末まで連日35度を超える猛暑日が続いていた。9月になってようやく気温が下がる日も出て、真夏日とされる30度を下回る日もあった。空模様は8月末になって入道雲や積乱雲はほぼ姿を消すようになり、巻雲や巻積雲が舞う秋空が一足早くやってきていた。

 猛暑の影響でことしは台風が次々と発生している。「白露」の9月8日、台風13号が太平洋を北上中で夕方以降静岡県方面に上陸の恐れもあり関東を中心に影響を及ぼしそうだ。台風が呼び込む南の暑い空気で猛暑はまだ続きそうだ。

  七十二候では第四十三候の「草露白」。「白露」と同じ意味だ。


前の二十四節気は処暑・8月23日

次の二十四節気は秋分・9月22日

二十四節気一覧


前の七十二候は禾乃登(こくものすなわちみのる)・9月3日

次の七十二候は鶺鴒鳴(せきれいなく)・9月10日

七十二候一覧


【歳時記】秋の季語

姿見に一樹映りて白露かな  鷲谷七葉子

ゆく水としばらく行ける白鷺かな 鈴木鷹夫

白鷺の夜ことば少なく妻といる  景山恒太

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