二十四節気・小雪(しょうせつ) 七十二候・虹蔵不見(にじかくれてみえず)
「立冬」を過ぎ本当の冬が近づいてくる二十四節気。二十四節気の「小雪」は陰暦では十月の中旬。紅葉は終わりかけて葉が落ち、朝晩の冷え込みが強まり雨が雪に変わっていくころ。山々はすでに初雪が降り頂上は白くなっているところもある。「小雪」はちらちらと雪が風に舞うイメージ。
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2023年は11月22日が「小雪」。今年は夏は猛暑が続き秋になっても気温が高い日が続いていたが11月中旬から急に冷え込み11月18日には九州や中国地方でふだん雪の少ない地域で初雪も降った。
21日から移動性高気圧が日本海を通り全国的に晴れ気温が再び上がってきた。22日も秋晴れとなり朝は放射冷却で冷え込んだが午後は福井市で最高気温が20度を超えるなど暖かい一日となった。
23日も午前中は暖気が残るが午後から寒くなる予報だ。
七十二候は第五十八候の「虹蔵不見」。虹が見えなくなる頃の意。雨粒に入った太陽光が屈折して生まれる虹は、雪の中では現れない。小雪と連動した季節の言葉だ。しかし雪が降る前の北陸地方は天気が不安定で晴れたと思ったら急に雨が降ることも多く、十二月は虹が発生する確率は高い。雲の下から光が降り落ちてくる光芒も毎日のように見える。
今冬はエルニーニョ現象で暖冬が予想されている。
【歳時記】冬の季語
小雪という日の青空が深すぎる ちいずか存
小雪の箸ひとひらの千枚漬 長谷川かな女
小雪の日や詩心の空回り 中嶋宏枝
次の二十四節気は大雪(たいせつ)12月7日
前の七十二候は金盞香(きんせんかさく)11月17日
次の七十二候は朔風払葉(きたかぜこのはをはらう)11月27日
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