二十四節気・春分、七十二候・雀始巣(すずめ はじめて すくう) 雑節・春彼岸
年に2回昼と夜の長さが同じになる日。春は「春分」、秋は「秋分」。春は毎日日没の時間が少しずつ遅くな、日の出が少しずつ早くなり「春分」は、日の出の場所と日没の場所が真東と真西になる。浅い春がこの空と季節の分岐点で本格的な春に向かっていく。
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2024年は3月20日。今年は3月中旬は移動性高気圧の影響で晴れる日が多かったが、20日は冬型の気圧配置となり寒さがぶり返し雪予報も出ている。1月の暖冬で開花が早まると予報されていたソメイヨシノも寒の戻りでつぼみが膨らまず、19日に発表された全国の開花予想時期も最初の予報より遅れて平年並みに変更される地域が多くなった。
20日は朝から雨模様。午後には日本海の低気圧が発展して風が強まり暴風警報も出された。
春分を中日として7日間は彼岸と呼ばれ雑節の一つ。秋分と同じように太陽が真西に沈むことで仏教の西方浄土に思いをはせる時期で墓参りをする地域も多い。
七十二候は第十候の「雀始巣」。雀が巣を作る頃とされている。まだ家の屋根で雀を見かけることは少ないが、代わりの鶯の鳴き声がよく聞こえるようになった。
【歳時記】春の季語
春分のおどけ雀と目覚めけり 星野夢丘日人
春分の雨に曝して魚箱 宮坂静生
山寺の扉に雲遊ぶ彼岸かな 飯田蛇笏
桃の木のうすき夕日や彼岸過 大嶽育児
次の二十四節気は清明・4月4日
次の七十二候は桜始開・3月25日
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