二十四節気・夏至 七十二候・乃東枯
年間を通して昼の明るい時間が長いのが「夏至」。太陽が最も北東に動いた場所から上がり、昼は最も空高く上がり、夕方は最も北西に寄った場所から沈んでいく日。太陽は赤道から最も北に離れ、北半球では太陽が一番近い日となる。夏至をピークに夜の時間が少しずつ長くなっていく。地表に届く太陽の光の強さは最も強いが、地面と大気が熱くなるのとは時間のずれがあり、夏至後に本格的に猛暑となっていく。
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2024年は6月21日が夏至。いつもなら梅雨真っただ中の地域が多いがことしは沖縄、九州とし越し以外は好天が続いた。梅雨前線の北上で太平洋側の近畿、東海、関東甲信は夏至の21日梅雨入りが宣言されたが北陸や東北は雨が降っても1日で上がるところが多く梅雨入りの判断ができないようだ。北陸地方は21日朝は小雨予報でわずかに湿ったところもあったが昼前から再び青空が広がってきた。
英語で「Summer Solstice」と呼ばれる夏至は、北半球において太陽の位置が1年で最も高くなり、日照時間が最も長くなる日。東京における2024年の夏至の日照時間は14時間46分、冬至(12月21日)の日照時間は8時間59分。夏至と冬至では、日照時間に約5時間57分の差がある。
七十二候は乃東枯(なつかれくさ かるる)。夏枯草(かごそう)の花が枯れたように黒ずむころを現すという。夏枯草はウツボグサの呼び名。
【歳時記】夏の季語
天日を仰ぐことなく夏至も過ぐ 稲岡 長
夏至夕べもう一仕事出来さうな 河野美奇
夏至の夜の港に白き船数ふ 岡田日郎
次の二十四節気は小暑 7月7日
次の七十二候は菖蒲華(あやめはなさく) 6月26日
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