立秋、猛暑日で熱帯夜、発達する積乱雲【二十四節気・七十二候】

七十二候

二十四節気・立秋、七十二候・涼風至

 梅雨入り、梅雨明けともに遅れ異常な猛暑が続く2024年も8月7日が「立秋」。二十四節気の暦の上では早くも秋となる。七十二候は「涼風至」。こちらも秋を意識させる言葉だ

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 夏至を頂点に少しずつ太陽の高度が低くなり長くなってきた。しかし地面や海には熱が蓄えられ、大暑から立秋のころが最も暑い時期だ。二十四節気も十三番目、七十二候も三十七番目と1年の折り返しを過ぎて暦は後半となる。

稲穂も色づいてきた

 今年は7月中旬から激しい雨も降るが気温の高い日が続く。立秋前日の8月6日も北陸地方は最高気温が福井市で34・0度と猛暑日一歩手前、金沢、富山も32度を超えていた。田んぼの稲も早稲は黄金色に実りもうすぐ稲刈りを迎える。熱い大地からは上昇気流が発生して山沿いで入道雲が発達し夕方にはかなとこ雲が空いっぱいに発達して赤く色づいていた。

 立秋の8月7日も曇りがちで日差しは強くないが朝の最低気温は富山、金沢が26・2度。各地で25度を超える熱帯夜となった。

 平安の歌人も立秋にちなんで「秋来ぬと目にはさやかに見えねども風おとにぞ おどろかれゐぬる」と詠んだように、古来からも暑い日だったが風から秋を感じようとした時期だった。

 立秋以降の暑さは残暑と呼ばれる。


【歳時記】秋の季語

秋きぬと目にさや豆のふとりかな  大江丸

火山湖は昨日の水位秋立てり 山崎美沙緒

秋来にけり耳をたづねて枕の風  芭蕉

秋たつや何におどろく陰陽師 蕪村

夕やけや人の中より秋の立つ  一茶

立秋や国語辞典の位置正す  東和歌子


前の二十四節気は大暑 7月22日

次の二十四節気は処暑 8月23日

二十四節気一覧

前の七十二候は大雨時行(たいうときどきにふる)8月2日

次の七十二候は寒蝉鳴(ひぐらしなく) 8月12日

七十二候一覧

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