長野市の千曲川の大規模堤防決壊で長野新幹線車両センターが水没し、全線運転ができなくなってしまった北陸新幹線。10月13日の未明に基地が水につかり10編成の車両が水没。長野-飯山間の線路も一部浸水被害があり、長野ー上越妙高間が運転できなくなってしまった。それが水害から13日ぶりの25日に全線運転再開となり23日臨時ダイヤが東西のJRから発表された。
水につかった車両は北陸新幹線全体の3分の1。10月15日段階のJR東日本の見通しでは車両のダメージは大きくて当面の運転には全く使えず、線路も信号の故障などがあり再開には1から2週間、運転本数も5から6割程度ということだった。
10月18日に25日運転再開すると発表された。ダイヤはその時点では示されていなかった。
23日は東西のJRで午後2時から同時に発表されホームページもプレスリリースの文章も掲載された。
東西JRが共同運行する東京ー金沢間直通の「かがやき」は上り、下りともに1本減らし9本ずつの18本運行。かがやきの運休は上りが金沢午前7時発502号、下りが東京午後5時24分発513号。
停車駅の多い「はくたか」は上り、下りとも14本ずつの28本で平常時と同じ。
利用者の多い「 東京直通はほぼ維持された。
JR西が運行する富山ー金沢間の「つるぎ」は下り18本、上り17本で1本少ないだけ。長野ー金沢間の「はくたか」は上下1本ずつで平常と同じ。
一方でJR東が運行する東京ー長野間の「あさま」は上りが5本減らして12本、下りが6本減らして11本の23本運転で11本減となる。今回JR東が管理する車両基地が水につかったことや、動けなく車両が東のE7が多かったことから、JR東が責任の多くをかぶるような形の運行となったように見える。利用者数からいえば長野から首都圏に直行する「あさま」の方が、運転距離も短く空席の目立つ「つるぎ」の本数を減らす方が合理的にもみえるのだが。
「あさま」の本数減に対応し、臨時ダイヤでは、上越新幹線と北陸新幹線の一部列車が本庄早稲田、安中榛名、佐久平の各駅で臨時停車する。