越前本線で初の再現実地見分

事故現場近くの下り 発坂駅に停車中の上り


 正面衝突事故から1ヶ月半たった8月8日、勝山市の事故現場で福井県警と勝山警察署による実際に電車を走らせての実地実況検分が発坂−保田間で行われた。事故から錆び付くままになっていた線路に久方ぶりに電車が走った。
 事故の様子をできるだけ正確に再現しようという意図で、選ばれた2両は上り電車が事故車両と同じタイプの数年前に購入されたばかりの新型車両。下りの急行役はかなりの年代物の車両だった。最初に新型車両が発坂駅に到着。続いて下り電車が1時間ほど遅れて登場し、まず事故現場で下り車両を調べた。下り電車はいったん前のすれ違い駅の越前竹原まで引き返して再び現場まで来るという念のいった検分で、事故現場で両方の車両が遭遇する場面までにはかなりの時間がかかり見届けられなかった。
 現場は、ちょうど線路が大きくカーブするところで先の見通しがなく、突然電車が現れてのいきなりの遭遇で、衝突を避けようがなかっったとがあらためてわかった。

 勝山市内では踏切にはパトカーが配置され、現場近くの道路は通行止めとなるなどかなりものものしい雰囲気の中で進められていた。上空には取材ヘリも1機いて、かなり低空で撮影していた。

 勝山方面に向かう下り  事故現場に近づく下り  現場近くの下り 向こうには
代行バスが通る
下りの後ろから見た検分
 発坂駅手前で待機する
 新型車両の上り
検分のそばには取材ヘリも  取材ヘリ
かなり低空を旋回していた

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