京福2線3セクで存続固まる
永平寺線は引き続き検討
京福の主要2路線について、存続する方向が見えてきた。
「京福越前線沿線市町村会議」が24日、福井市で開かれ、栗田知事と沿線市町村の首長が出席。越前本線と三国芦原線の2路線(計53キロ)を第三セクター化して存続させる方向で合意した。永平寺線は引き続き検討する。
栗田知事は記者会見で「第3セクターで存続する」との考えをはじめて示した。
今後、県や市町村議会で経費面などについて議論し、栗田幸雄知事が十二月中に最終結論を示すという。この日県は、2路線を存続すると、開業後10年間の必要経費は約119億円と試算。最初の試算の153億円より34億円減った。負担割合は県が約6割の約72億円、市町村が約4割の約47億円とし、これまでよりやや減った。
沿線市町村は、県が6割以上の負担をするようさらに求めている。
県の示した案によると県の負担は10年間で71億6000万円、福井市12億5000万円、勝山市8億5000万円、松岡町2億8000万円、永平寺町2億5000万円、上志比村2億6000万円、三国町6億6000万円、芦原町4億9000万円、春江町3億7000万円、坂井町2億3000万円、さらに民間の負担を1億2000万円としている。また永平寺線も存続させると全体の経費は127億7000万円にふくれあがる。
また福井市中心部のJRの連続立体交差点の高架には新鉄道は乗らず、下を路面電車方式で福井口−福井駅間を走ることで合意した。この分の経費は別途考えることにしている。
錆び付く鉄路