県の結論は12月
京福は廃線手続きへ
10月3日に開かれた福井県議会で栗田知事は、京福が10月中旬までに第3セクター化への結論を求め、3セクができない場合は、廃線手続きに入るとした問題で、県の結論が出るのは12月議会と述べた。京福は月内に廃線手続きに入るが、手続きには1年かかる見通しで、その後の3セク化は可能という。
今回結論が出せなかったのは、地元市町村の足並みがそろわず「覚悟を見たい」という点と、福井市などが挙げている軽車両かでの運行の検討などに時間がかかるためとしている。このため、この冬の時期の運行再開は完全に不可能となり、学生や老人だけでなく通勤者への影響も大きくなりそうだ。
今回結論を先送りした理由として
1 沿線自治体の財政負担の覚悟の見極め
2 10年後の収支改善の見通しがあるか
3 LRV(新型の小型低床電車)を使った新交通システムの是非
4 バス専用レーンの可能性
5 福井駅の新幹線乗り入れと電車との関係
の5点を検討したいとしている。