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白山小規模連続地震まだ気になる

 2017年10月10日ごく小規模ながら連続地震を観測した白山。気になる出来事なので気象庁の資料などをもとにもう少し詳しく見てみたい。気象庁地震火山部火山監視・警報センターは11日10時10分「白山の火山活動開設資料」を発表した。

 この資料によると白山では10月10日22時3分山頂付近の深さ3キロ付近を震源とするM2.3の地震が発生、その後11日朝にかけて小さな震幅の地震が続き10日22時から11日8時まで10時間で108回記録された。また10日一日では118回だった。

 白山山頂から12キロ離れた白峰監視カメラからの映像でも変化は見られず火山性微動もないことから「過去の一時的な地震増加と同様の活動で噴火の兆候は認められない」としている。

 今回の地震はすぐに噴火ということにはつながらなさそうなので一安心だが、日本の活火山はいつ噴火してもおかしくないことは常に意識しなければならない。2014年の御嶽山噴火のように安心していた山が突然噴火し大きな被害を出すこともある。白山が噴火すると少なくとも石川、福井、岐阜の3県に大きな影響がでる。特に今回は大きな噴煙を上げた、宮崎県霧島連山の新燃岳の噴火と時期が一緒だっただけに気がかりではある。

噴火から1ヶ月ほど後に羽田発小松行きの機内から撮影した御嶽山。まだ噴煙が見えた

 白山は3つの峰で構成され最も高い御前峰が2702メートル。高さは低いが、形の美しさ、雪深くて真っ白な姿が長く見えることなどから富士山は、立山と並んで日本3名山の一つにも数えられ(この選択はいろいろな意見があると思います)多くの登山客でにぎわう。

 ことしは越前の僧泰澄が始めて登ってから1300年。石川県、福井県の両県で開山1300年の記念事業などが行われた。