高層の風景・六本木ヒルズ
六本木ヒルズは東京都港区六本木にある高さ238メートルの高層ビル。東京のほぼ中心にあるため都内の全方位の風景が見える。下がホテル、上がオフィスビルや住居になっていて有料の展望台は52階にある。全面ガラスの展望室からは、そこだけで十分に高くきれいな風景が広がるが、さらにプラス料金で屋上まであがることができる。ガラス越しでない風を感じながら見る世界は東京で最高の高層の風景かもしれない。
高層ビルは最上階が展望台になっていることが多い。しかし六本木ヒルズは最上階の53階は森アーツセンター、普段から現代美術が展示される美術館だ。「東京シティービュー」と名付けられた展望台は52階。地上からの高さは218メートル。六本木ヒルズ自体が小高い丘の上に立てられているため、海抜は30メートル以上プラスされる。全体の海抜は270メートルになる
屋上はスカイデッキと名付けられて500円追加料金を払えば上がれる。地上238メートル。海抜270メートルで窓ガラスがなく、直接下界を見ることができる高層ビルの展望台では国内で最も高い屋外展望台だ。東京タワーの上の展望台よりも高い。
屋内の東京シティービューの入館料は大人1800円。ドーム型の入り口でチケットを買いエレベーターで上がる。最近の東京スカイツリーやあべのハルカスの大型エレベーターに比べると普通の感じのエレベーターだ。
52階の展望台で500円のチケットを買い、エレベーターで54階のスカイデッキ入り口に向かう。屋上はカメラ、スマホ以外は持ち込み禁止で手荷物はロッカーに預けて上がる。エレベータを降りるとそこは六本木ヒルズの機械室。金網越しに空調などの機器が見えるゾーンを進み鉄製の階段をのぼると空が見え、一気に視界が広がる。ヘリコプターが着陸できる大きなマークや、電波を発信したり受けるアンテナが並びまさに屋上だ。鉄柵が周囲に並び外側には行けないようになっている。警備員も何人か立っていて、間違えてビルの端っこにいかないようにしている。
屋外展望台に上がった2019年5月23日は快晴に恵まれ、風も弱く絶好の展望日和だった。東京タワーが間近に見え、スカイツリー、新宿の高層ビ群、汐留やお台場、羽田空港、池袋のサンシャイン60と様々なビルが見えた。国立競技場は屋根が完成していた。ただ残念ながら少し霞んでいて富士山は見えなかった。