高層の風景・日本1の麻布台ビルは
大阪のあべのハルカスを抜く高層ビルが東京麻布に建設される。4年後の2023年3月には高さ330メートル日本一のビルとなる。ただプレスリリースや、イメージビデオを見ているとこのビルから一般の人たちが高層からの風景を眺めることができるのか現時点ではわからない。せっかく日本一にするのならぜひ展望フロアを最上階に設けてほしいものだ。
六本木ヒルズ、虎ノ門ヒルズなどを手がけている森ビルが建設する。虎ノ門・麻布台地区市街地再開発事業として取り組むもので既に8月5日に起工式を終えている。8月22日に記者発表を行ったため、テレビや新聞で一斉に取り上げられた。
地下鉄日比谷線神谷町駅などに隣接する8万1千平方メートルの土地を再開発し高さ330メートル、地上64階建てのメインタワーと54階建ての東棟、それより少し低い西棟の合わせて3棟を建設する。麻布台という地名だから海抜もほかよりたかいだろうし景観は十分に期待できる。
メーン棟の高さ330メートルは2014年に完成した大阪のあべのハルカスの330メートルより30メートル高い。東京タワーの333メートルよりはわずかに低い。
プレスリリースによるとメーン棟の上階はオフィスと住居でホテルはなく、ビル関係者以外にはいることのできるスペースがあるかどうかははっきりとしない。ただイメージ動画に「スカイラウンジ」という表現もあり、展望フロアの期待も残る。
ホテルは西棟の下層部分で、高層からの風景は期待できそうにない。
メーン棟から東京タワーは近く、地上120メートルのメイン展望台はもちろん高さ223メートルの特別展望台も見下ろすように見えるだろう。
東京では三菱地所が東京駅近くの常盤橋に高さ390メートルの高層ビルを計画中で2027年に完成予定。麻布の高層ビルが日本1なのは完成から4年の間だけということになる。どちらも完成が待ち遠しいし、ぜひ上から東京の街並みを眺めたい。