高層からの風景・堺市役所展望ロビー
大阪市には古くは通天閣、風を感じながら下界を見る空中庭園展望台、ビルとしては日本一のあべのハルカスなど高層からの風景を楽しめる場所が多くあり、それぞれ魅力いっぱいだ。
大阪の隣街、堺市にも隠れた空中の名所がある。堺市役所の21階展望ロビーだ。市民のための業務を行っている市役所最上階が無料で開放されている。市役所は南海電鉄高野線堺東駅から徒歩5分、堺市の中心部にある。大阪の天王寺駅に近いあべのハルカスから南側を見ると少し遠くにぽつりと一本だけ立って見えるのが堺市役所だ。
21階の展望ロビーは、来訪者も多く忙しそうに業務をこなす庁舎とは別世界が広がる。平日は訪れる人も少なく四方を見渡せる回廊式の展望スペースはゆったりと時間が流れる。地上80メートルと決して高くはないが、周囲に高い建物はなく360度の眺望は抜群。
ここからの眺めがすばらしいのは日本最大の古墳群百舌鳥古墳群を眼下に見ることができることだ。全長486メートルと世界最大の墳墓である仁徳天皇陵(大山古墳)を中心とした百舌鳥古墳群や履中天皇陵、反正天皇稜が見える。
北川の風景は大阪市が広がる。あべのハルカスが一際高く、その後ろに高層ビル群が見える。
西側には大阪湾が見える。遠くには淡路島や明石海峡大橋が見える日もある。
堺市役所を訪れたのは2015年12月24日。午後4時前だったが,西の空は夕焼けが近づいていた。