2020年12月14日 その1雨
イギリスのスパイ小説家、ジョン・ル・カレが亡くなったというニュースが流れていた。東西の冷戦時代、ソビエト(ロシアではない)にいた英国のスパイをテーマに多くの小説を描いた。特に大ファンというわけではないが、家の中を探してみると文庫を含めて10冊以上の本があった。
全てが早川書房。スパイ小説家の夏目漱石のような存在で、ミステリー好きとしては読むべきで読みたい作家の一人だった。イギリス情報部のジョージ・スマイリーを主人公にした「ティンカー、ティラー、ソルジャースパイ」「スクールボーイ閣下」「スマイリーと仲間たち」の三部作がハードカバーで本棚に並んでいる。
だいぶ前に読んだので筋書きは今ひとつはっきりと覚えていない。ル・カレの本が結構長いので、一気ではなく、数日かけて読んだ記憶はある。
霧のロンドンから、情報の霧に包まれたソ連を描いた小説は雨の日にゆっくり読むのがふさわしかったという印象はある。
それにしてもなぜル・カレというフランス人風の名前だったのか、少し読み返してみたい。
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