日華化学対応策を公表 濃厚接触者は朝夕検温し会社に報告
江守康昌社長が新型コロナウイルスに感染したことを公表している福井県福井市の上場企業、日華化学が3月22日新たな対応策をホームページに掲載した。3月26日は社長不在のまま株主総会を開催する予定で、会社のトップが感染することの影響の大きさを改めて示した。
ホームページでは「弊社役員の新型コロナウイルス感染により、お客様、お取引先様、株主様のみならず、地域社会の皆様に対しましても多大なご心配をおかけすることになり、心より深くお詫び申し上げます。」と最初に書かれ4点が報告されている。
1つは保健所の指導に従い感染した役員の詳細行動の調査を進め、3月21日時点で社内外含め32名の濃厚接触者が特定されたこと。
2点目は社員の対応で、3月19日から本社勤務者の一部250人を4月1日まで自宅待機としていたのを濃厚接触者は最終接触日から14日間自宅待機と外出禁止。やむえず外出するときは会社の許可をとってマスク、消毒の対策を十分施し公共交通機関を使わない。
行動履歴を記録し毎日朝夕の2回検温し会社への報告を義務づけ、発熱や風邪の症状がでたら保健所へ連絡する。
短期間の接触者も自宅待機や検温などの対策をとる。
3点目は国内全ての事業所で全ての入場者に非接触の体温計で検温するなどチェック体制を強化する。
4点目は感染者が業務を行った建屋全体の消毒を3月19日に行った
以上の内容が書かれている。
株主総会は少数の役員監査役で
株主総会は3月26日に福井市のハピリン3階のハピリンホールで開かれる。濃厚接触者の役員だけでなく。発症以降に接触した役員監査役も出席しない。「少数の役員と監査役の出席となる」という。質問については音声で対応する体制をとる。
株主に対してもアルコール消毒とマスク着用を求め、検温を行い体調不良の場合は入場を控えることを要請、着席するときは間を開けて着席するよう求める。土産は当日渡さず後日発送するという。
日華化学は繊維加工用界面活性剤が主力。工業用、クリーニング用薬剤、美容室向けヘア化粧品事業も展開。整髪剤の「ビオーブ」シリーズは人気だ。社員は595人。株価は3月19日以降も特に大きな下落はないが、ヤフーの株式コーナーの掲示板には批判的なコメントも並んでいる。
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