福井県一時的に感染率トップも緊急宣言なし 救急受け入れ1病院停止、県のHPダウン

福井県のホームページが重くなったため簡易のトップページ

 新型コロナウイルスの感染者増が止まらない福井県で4月7日新たに6人の感染が発表され感染者65人となった。人口10万人当たりの感染者数は8.39人となり、瞬間風速的に再び福井県が感染率トップになった。東京都の数字が発表されると順位が変わる可能性がある。7日夜には特別措置法に基づく緊急事態宣言が出されるが、感染率が高いにもかかわらず福井県は対象区域に含まれていない。東京など緊急事態宣言の対象地域から学生らが戻ってきてさらに感染者が増えることを心配する声も出ている。

 福井県では14日連続の感染発表となる。7日福井市の福井県庁で新たに発表されたのは40歳代から70歳代の女性4人、男性2人。家庭内感染も多く、うち5人はこれまで感染が明らかになった人の濃厚接触者だった。東京では6日発表の感染者の8割が感染ルートを追えないの対し、福井は感染ルートを追えていて、明らかになった濃厚接触者の中から感染が出ていて広がりが少ないことが対象地域にならなかった理由だろう。

 7日朝開かれた政府の諮問委員会でも「累積感染者数が2倍になるまでに要する日数が7日未満になっていること、感染者数のさらなる急増のおそれがあり、地域の医療提供体制がひっ迫していること」が対象地域に指定する理由とされた。これに当てはめると福井県はじわじわと増え続けているので倍になるのに日数がかかったし、これからさらに急増する可能性は低いのかもしれない。

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緊急事態宣言区域からの帰郷心配

 しかし福井県の医療体制が厳しくなっているのは確かだ。軽症患者を福井市の少年自然の家に移した。救急病院に指定されている福井市の福井赤十字病院は4月6日から新型コロナウイルスの患者を受けいれ対応のため救急外来の診察を当面の間停止した。

 家の近くのカラオケスナックも連日営業中だし、スポーツクラブも休止せず高齢者が通っている。知り合いの医師は早く非常事態区域にしてもっと県民に強いメッセージを出すべきだと話す。都会から感染していても無症状の若者が帰ってくるのも怖いとも。SNSでも不安を訴える声が強まっている。

ふだんの福井県ホームページのトップ画面

 感染を心配する福井県民のアクセスが集中して福井県のホームページが重くなっている。福井県は7日午後には簡易版トップページを作って対応した。本来のホームページと新型コロナ関係のページを振り分けて対応している。

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